トレチノインでシミが治る仕組み

トレチノインがどのようにしてシミを治療するかと言うと、皮膚の一番深いところにあるメラニン色素を下から押し上げて、表皮として剥がれ落ちるところまで運んでしまう作用によります。

 

通常の肌の状態でももちろんこの作用は働いていて、約1ヶ月で基底層と呼ばれるところにあった肌の細胞も、一番表面の角層まで押し上げられてくるわけですから、普通に考えればシミもいつかは消えてくれても良さそうなものですよね。

 

でも、通常のターンオーバーでは、基底層にしっかり定着してしまった色素は細胞と一緒に運ばれず、そこに留まってしまいます。

 

そして日常的メラニン色素を作り出して、どんどん肌を黒くしていくのです。

 

トレチノインは、細胞を無理やり増殖させるときに一緒に底にあるメラニン色素も持って上がります。早くて2週間、遅くても通常通り約1ヶ月で色素は皮膚と一緒に剥がれ落ちてしまいます。

 

これこそがトレチノインのシミ治療の力です。

 

病院ではトレチノインと一緒にハイドロキノンも使うよう指示されるのが一般的ですが、それは治療中新しくメラニン色素が生み出されないように強く抑制しておくためです。

 

メラニンの生成を止めている間に、肌にいまある色素を持ち上げて、剥がれさせてしまう、これがトレチノインとハイドロキノンによるシミ治療の根本的なメカニズムなのです。

 

これは漂白治療にあたりますので、かなり慎重に治療を進める必要があります。

 

特にメラニンの働きを止めてしまうわけですから、紫外線などを浴びてしまうと大変な皮膚の病気を招いてしまいかねません。